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その先どーなったの!?と気になるBLを追いかけたり撫でまわしたりするブログです。野良田いぬこが運営しています。


by norainuda
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私設本棚殿堂BL

(勝手に)敬愛しているBLレビューサイト『ボーイズラブを読む!』のアキミさまの企画に飛び乗らせて頂きました。

本ブログ初レビュー(とも言える程かはともかくも)が、殿堂企画なんて、なんて私的僥倖の極みなのでしょうか。
それでは、当方装備の最強呪文、スキダースキダーを詠唱して参ります。
(著作者さま敬称略で失礼致します)




ネガティブ君とポジティブ君 秀良子
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ハッピーを求める夜のお供はこちらです。
光の中きれいでかわいいビー玉を見つめる時のような気持ちになります。

刺青の男 阿仁谷ユイジ
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自分の中にあるヤクザ物のあるべき帰結をみます。
醜くさも美しい暗い夜を求めるときに頂きます。

今夜、ミスターで 嶋ニ
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同時収録の『さよならミスター』が本命です。
できることなら限定版冊子もご覧頂きたい一作。

涕涙まくら 池玲文
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短編ですが表題作が兄弟ものの個人的殿堂です。
また本全体として表現規制の問題に一石を投じているように感じられる一冊です。

隅田川心中 たうみまゆ
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表題作の中編は、さらりと描きながらも10代後半から20代前半の生への洞察が…
って、私、齢70にもなるエセ漫画評論家でしょうか。

この夜のすべて ミナヅキアキラ
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僭越ながら申し上げますが…、こちらのご本はアキミさんのサイトのレビューを契機に読ませていただきました。それ以来、レビューの殿堂がアキミさんなんですねぇ…。ぶつぶつ(呪文詠唱中)。
ご本の内容は、なんていうオンリーワン。
運命を抱きしめたい夜にどうぞ。

どうしても触れたくない ヨネダコウ
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言わずと知れた名作を…。でも言わせて下さいませ。
また、絵が大好きなんだなー…。
でも何にどうしても触れたくないのか理解の及ばない自分です。心かなー。
どなたかにご教授頂きたいところです。

人でなしの恋(シリーズ) 生嶋美弥
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今調べたら、なんと新刊在庫がない…!というのも、ビブロスさんでした。
1999年より2004年まで一年一冊刊行のBL文学コミック不朽の名作!!
というやくたいない煽りを今考えました。生嶋先生ゴメンナサイ。
シリーズは以下に続きます。
・いとおしい人
・想われ人
・一人にしない
・愛される人
漫画ですが昭和初期の小説家二人が主人公とあって文学的です。
気持ちも言葉も美しい一作。重量感があります。
もう一度言いたい。名作です。

太陽の下で笑え 山田ユギ
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新装版が出ているようで自分所蔵は表紙が違いました。
ユギさんのお話ではスピンオフを含めこのシリーズが本当に好きです。
胸に迫る恋を想う日には。

あふれそうなプール(コミックス全6巻) 石原理
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絶叫しそうになりました。こちらもコミックスも文庫も新刊がない!!
90年代後半のBL代表作のひとつと思っています。
幸い発行部数は多いので、中古で手に入れるのは容易そうです。
それにしてもビブロスバッタリはかえすがえすも痛いなぁ。
過去を遡って記憶をまさぐっても、このお話の攻ほどエロい攻は思いあたりません。
え…、高校生?え…。


番外編:
殿堂ということで10作品を選ばせてもらいましたが、傾向的に同じで作者もかぶったりで選択に悩んだ…という中でふたつピックアップさせて頂きました。

ヤクザ物:媚の椅子 池玲文
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受の攻愛徹底ぶりに脱帽の一冊。
痛々しくも非常に艶っぽいです。

兄弟物:赤い河 門井はがち
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兄弟物の秀作。忘れられません。

以上、長々とお付き合いありがとうございました。
自分の中の好き大爆発。幸せな企画でした。
企画してくださったアキミさま、見てくださった皆様、ありがとうございました!
by norainuda | 2012-01-01 22:02 | BL感想